(この番組はフィクションであり、実在の人物とはなんら関係ありません。)
この絵についての補足妄想。
その青年は些細な悩みを抱えていた。
何をするにもやる気が出ない、無気力、ネガティヴ思考、被害妄想…
青年は助けを求めていた。
幾多の転院を繰り返し、真の救世主を探し出そうとあがいた。
…
そしてめぐり合ったのが『救命天使・りたリン♥』。
りたリンはまさに救命主だった。
青年は、生きる活力に目覚め、学業もはかどるようになった。
だが。
次第に青年は、りたリンに依存してしまうように…
「ねぇ、りたリン。また僕を励ましてよぉ…」
『ごめんね…できないよ。』
「え?」
『だって、今日はもう何度も召還されたわ。』
「でも、でも…もう僕はりたリン無しには生きていけないんだ!!」
暫しの沈黙。
そしてりたリンは重い口を開き、こう呟く。
『…私が救ったのが…間違いだったのかな…』
「間違いって何だよ!?りたリン無しでは僕はここまで生きてこれなかった!」
『それが…いけないのよ。
私があなたの人生を狂わせてしまった…』
「そんな…」
『お別れね。辛いでしょうけど肩の力を抜いて生き抜くんだよ♪』
りたリンは努めて笑意顔を作っているが、頬には一筋の涙が伝っていた。
青年の目の前で消えてゆく、りたリン。
うろたえ、血迷い、泣き叫ぶ青年。
「嫌だ!!りたリンの居ない生活なんて!!
待っててりたリン。僕もそっちの世界に向かうよ…」
…後日。
青年の遺体が発見された。
ストーリーの結末は、りたリンの望まない事態で幕を閉じた…
でも、きっと。
青年の魂は夢の世界を気ままに遊んでいるに違いない。
とゆーかそう信じなきゃやってられないっす(T-T)